・現地通貨の両替と現地SIMカードの購入はカサブランカムハンマドⅤ世空港でする(現地通貨両替はフェスの空港でも可)
第1日目ですが、
ロンドンガトウィック空港からロイヤルエアモロッコという航空会社の飛行機でモロッコのカサブランカムハンマド5世空港に着きました。午後6時について、そのままフェスというモロッコの北方面の都市まで飛行機で行く予定でした。
飛行機の出発時間が午後9時過ぎなのでカサブランカの空港でモロッコの通貨(モロッコディルハム(DH))に両替して、さらにモロッコの現地SIMカード(モロッコテレコム(Maloc Telocom)等)を購入しようと思っていました。
ところが長時間フライトの疲れの影響か、カサブランカの空港で痛恨の選択ミスをしてしまいました。カサブランカ空港で飛行機を降りた後、Imigration(入国審査)・Baggage claim(預け荷物の引取り)を経て出口を出て空港内で上記の所用を済ませようと思っていましたが、預け荷物もないのでそのまま国内線乗り継ぎ(Domestic connections)の方にするする行ってしまいました。
途中で手荷物検査を通り、搭乗ゲートに行きましたが両替所もsimカード売り場もありませんでした。小さな売店が一つで、クレジットカードはもちろん円もUSドルも使えずモロッコディルハム(DH)またはユーロ現金のみの取り扱いでした。かろうじてユーロを少し持っていたので、水とサンドウィッチを買って飢えをしのぎました。
フェスの空港に着くのが夜10時過ぎなので、これは両替もsimカードも期待できないと思い、出口を探しましたが見つからず、先ほど通過した手荷物検査の所から戻って通常の出口方面に向かおうと思いましたが、手荷物検査のおじさんは「No」の一言で無理でした。色々この先の予定を考えて、現地通貨は絶対に必要だと思っていたのでかなりあせりました。結局、そのまま何もできずフェス行きの飛行機に乗りました。
・フェス空港からホテルまでタクシー移動
フェスの空港は予想より大きく綺麗で、午後10時過ぎていましたが両替も可能でした。さすがにsimカードは売っていませんでした(前回書いたOrangeのモロッコでも使用できる月額プランに加入したのでとりあえずインターネット環境は確保できました)。
とりあえず両替できたので一安心して空港の外に出るとかなり暗くてタクシーの呼び込みの人達がたむろしていて、ちょっと怖かったです。バスでホテルの近くまで行こうと思っていたのですが、バス乗り場も暗くてよくわからないし、この時間でバスが本当に来るかわからなかったのでタクシーを使うことにしました。偶然見かけた案内板に行き先別のタクシー料金がかかれていました。一律料金のようです。フェス市内(新市街)は120DHでした。
呼び込みの人にホテル名を告げてタクシーをお願いしました。最初に話した人は運転手ではなく仲介人のようで、別の人について行けと言われついていきました。しばらく一緒に歩くと駐車場(空港出口の前の大きな屋外駐車場)に着き、そこでまた別の人に引き継ぎされました。
なんだかちょっと怖かったですが、とりあえず値段を確認しました。最初は案内板にあった通り120DHと英語で言ったのですが、なかなか通じずなんだか180DHくらい要求しているようでした。案内板に120DHって書かれていると言っても微妙な感じだったのでフランス語で120と言ってみたけど、タクシーのおじさんは150DHだと言ってきました。120DHと書いてあるしそうでなければ乗らないと言って立ち去ろうとしたら、おじさんはようやくわかったと言って了承してくれました。荷物をトランクに入れてあげると言われましたが、ちょっと怖いのでトランクには入れず後部座席に自分で運びました。ガイドブックには荷物台が別途請求される事もあると書いてあったので、荷物代込みで120DHでと確認の念押しをしました。
タクシーは見た目は普通の乗用車で、メーターもありませんでした。かなり古い車のようで、エンジンをかけるのに時間がかかっていました。フェスの新市街までの道は、予想以上に明るく街灯がたくさんありました。時間も時間なので車は少なく、歩行者は全くいませんでした。本当にホテルに着くか心配でしたが、Google MapのGPSで現在地を時々確認すると順調に進んでいました。そして無事にホテルに着き、料金も120DHで大丈夫だったので一安心しました。
今回はGrand Hotelという所を予約しました。ホテルでチェックインして部屋に行きました。部屋の中ですが外と同じくらい寒くてよく見ると窓が少し開いていました。窓を閉めて、エアコンをつけましたが一向に温風はでてきません。
シャワーで体を温めようと思いましたが、いくら待っても蛇口からお湯が出る気配がありません。フェス空港の外にでてからずっと寒く、ホテルの中もすごく寒くてよく思い出したら受付のおじさんもホテルの中なのにダウンをしっかり着ていました。これはやばいと思いました。ベッドの横にあった小さなオイルヒーターみたいなものでかろうじて暖を取れましたが、部屋全体を温めるには圧倒的にパワー不足でした。
午後11時過ぎでおなかも空いていたので外に食べに行こうと思いましたが、ホテルの周りは薄暗く、歩いている人もおらず、夜ご飯が食べられそうな所も見つけられる感じがしませんでした。もう寒いし長時間移動で疲れたしそのまま眠ることにしました。
・フェスの旧市街(メディナ)散策
2日目、本来はこの日にシャウエンに行こうと思っていましたが、前回書いたようにバスの予約が上手く行かなかった事とせっかくフェスに来たのでフェスの旧市街(メディナ)を探索したいなと思い、シャウエン行きは諦め1日フェスで過ごす事にしました。
まずはメルズーガ行の夜行バスの予約のため、フェス駅の前にあるスープラトゥール(Supratours)の会社まで行きました。午前8時過ぎに行くと、おじさんが一人いました。メルズーガ行きのチケットの予約をお願いすると、担当の人がもうすぐ来るから待っててと言われました。5分くらい待ってるとお兄さんがやってきてチケットの手配をしてくれました。やはり出勤はモロッコ時間なんだなと思いました。
そのまま旧市街(メディナ)に行こうと思い、お兄さんにメディナ行のバス停の場所を聞くと、バス会社の隣のガソリンスタンドの前だよと教えてくれました。言われた通りにそこに行ってみるとバス停っぽい案内等はなく、しばらく待っているとバス(19番バスと思われますが、特に番号は書かれていませんでした)がやってきました。運転手にメディナに行くか確認すると、行くよとの事でした。料金は3DHくらいでした。10分くらいでメディナの奥の方にあるルシーフ広場(Place R'cif)に到着しました。
ここから先は旧市街(メディナ)をウロウロしながら歩いたのでどこに行ったか記憶がうっすらしています。カラウィン・モスク(Mosquee Karaouiyne)という世界で現存する最古の大学みたいです。異教徒は入れないので外からちょっと見るだけでした。
その後、スークという色々なお店がある市場がメディナにはたくさんあります。大体同じ業種のお店が並んでいる事が多いので、お土産を買う時など近くで見比べられます(と言っても大体同じような物や値段ですが)。
色々見ながらタラア・ケビーラ通り(Rue Talaa Kbira)を進んでいくとブー・ジュルード門(Bab Bou Jeloud)というメディナの入り口的な所に着きます。この門の近くのパン屋さんというかお菓子屋さん的な所でふわふわしたスポンジっぽくて平たいものを食べました。はちみつをかけてくれて甘くておいしかったです。ヨーグルトも食べましたがけっこうおいしいです。お店の裏にちょっとしたイートインスペースがあって他の人もそこで食べてました。値段はよく覚えてませんが、大体15DHくらいだったと思います。
・ハマム初体験
この門の近くにハマム・シディ・アジズ(Hammam Sidi Asouz)というハマムがあり行ってきました。ハマムとはイスラム圏のサウナ・銭湯みたいなものです。このハマムは時間によって男女のどちらかしか入れません。午前中と夜中(6時-13時、22時-2時)が男性用で、午後から夜にかけて(13時-22時)が女性用となっているみたいです。
入場料が15DHくらいでオプションでマッサージと垢すり(100DH)があったのでお願いしました。ハマムに行ったことがなかったので勝手がわかりませんでしたが、お店のおじさんに教えてもらってパンツ一丁になって入りました。かなりローカルなハマムみたいで地元っぽい人しかいませんでした。一応鍵をかけられるロッカーでした。
おじさんに連れられて奥の方に行きました。大きなバケツを3つ並べてそこに熱湯と冷水を混ぜて適温のお湯を作ってくれました。おじさんの指示で床の方に直接寝かせられました。一応お湯で床を流してくれましたが、けっこう汚い感じでした。まずは体と頭を洗ってくれました。
その後垢すりタオルでゴシゴシやられました。垢すりをしたことがないのでこれが普通レベルなのか強いレベルなのかわかりませんでしたが、結構痛かったです。というか顔も同じ強さでゴシゴシされてもう笑うしかなかったです。お湯はふんだんに使ってくれて、ホテルでシャワーを浴びられなかったのでさっぱりして気持ち良かったです。
・プチタクシーで軽くぼられる
お昼前くらいだったので一回ホテルに戻りました。初めはバスで行こうと思って、イスティクラル広場(Pl de Istiqlal)というところにある新市街行のNo.9バスが停まるバス停の所に行きました。待っていてもバスがやってくる気配がないので、プチタクシーという赤い乗り合いタクシーを使いました。
タクシーのおじさんに聞いたらホテルまで10DHという事でした。他の人が来るのを待って、出発しました。僕は助手席に乗って、他の2人組のおばさんが後部座席に乗りました。一回ホテルの近くまで来ましたが別の方に行ってしまいました。
おばさんたちを先に降ろしてからホテルに行くのかなと思ってましたが、どんどんホテルから遠ざかって行きます。だんだん不安になってきて、運転手のおじさんに地図を見せながらホテルはあっちだと言っても英語が通じず、フランス語で説明もできないので大変でした。
降ろしてもらってもそこからタクシーを拾うのが大変だなと思いましたがどんどん遠ざかります。もうちょっと行っても戻らなければ降ろしてもらおうと思った所で、おばさんたちが降りました。
そこで運転手のおじさんにホテルはもうとっくに通り過ぎた、地図を見せながらホテルはここだと言ったら、「なんだそうだったのかわからなかったよ、ここからホテルまでさらに10DH追加だよ」と言われました。やられた~と思いましたが、まあ仕方ないと思いホテルまで乗せてもらいました。
ホテルから遠ざかった時点で降ろせと強く言わなきゃだめだなと思いました。昼間だったのでまだ良かったですが、夜だったら、ホテルがどんどん遠ざかって言葉も通じないとかなり怖いなと思いました。ホテルまでは和やかに談笑しつつ、おじさんの娘の写真を見せられました。
ホテルでちょっと休んでチェックアウトしました。その後またプチタクシーでメディナに行き、ブー・ジュルード門近くのCinema Caféというレストランでクスクスを食べました。初めてクスクスを食べたのですが、思っていたよりおいしくてびっくりしました。ちっちゃい粒粒がたくさんあってなんだかほわほわしていて不思議な感じですがおいしかったです。その後、メディナをぶらぶらしてお土産をちょっと見たりしました。
・マリーン朝の墓地から旧市街(メディナ)を見渡す
夕方くらいになり、ブー・ジュルード門の近くてプチタクシーを拾い(今回は乗客は自分だけです)、マリーン朝の墓地によってからホテルに戻り荷物をピックアップすることにしました。墓地がある所は高台となっていてメディナ全体が見渡せます。歩いても行けますが、上り坂なのでタクシーで行った方が良いと思います。周りに僕と同じような観光客もパラパラいました。曇っていましたが雰囲気があって良かったです。晴れていたらより綺麗だったんだろうな。
ホテルで荷物を受け取ったら、バスの時間まで街をぶらぶらしながらご飯を食べたりしました。本当にイスラム社会は男社会なんだなと思いました。基本的に街にいる人は男性ばっかりで、女性の姿はほとんどみかけませんでした。バーの代わりにカフェが至る所にあり、お客さんは全員男性で、みんなミントティーを飲んでいました。
・モロッコのトイレ事情
モロッコのトイレは基本的に有料です。カフェや空港、バスターミナル等のトイレの入り口に人がいて1DHを渡します。初めはそのシステムを知らず、なんか小銭をじゃらつかせてる人がいるなと思って怖かったのですが、後でお金を払う事に気づきました。なので小銭(1DH)をなるべく確保しておいてトイレ用にとっておいた方が良いです。
ちょっと長くなったので続きは次回ということで。
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